パンティージャーナル 4月号

 1人目。待ち合わせを14時半に指定しておいたのだが、「15時にできますか?」という待ち合わせ時間繰り下げ希望メールがやってくる。パンティージャーナリストを長年続けているが、売り子というのは簡単に時間を後ろにずらしてくるから困る。

 そうして待ち合わせの15時にN市のコンビニにやってきたのであるが、売り子らしき人間はいない。サラリーマンや土建屋風のおっさんたちが行き来するコンビニだ。「人目がつかないコンビニの側面に駐車してほしい」とメールが来る。そういえば側面に女の人が乗った軽自動車がある。あれが売り子か?と思いつつその軽自動車の真横に止める。すると即座に軽自動車が店を出て行ってしまった。どうやら売り子とは違うらしい。向こうからしたら駐車場内でほかに広いスペースがあるのにわざわざ真横に来る男は不気味だっただろう。うっかり売り子と思い込んで声を掛けていたら通報ものだったな…。

 15時15分。まだこないので「15時半までにこないのでしたら帰ります」とメールする。すると「行きます」「つきました」とメールは来るものの、一向に現れない。

 15時半。帰ろうかと思うと、マスクとパーカー姿の地味目の細身の女が車の前に現れる。どうやら売り子らしい。マスク越しではあるが、地顔は整っている。19歳らしい。ズボンを履いている。とりあえず後部座席に乗ってもらう。五千円を渡す。生脱ぎを指定しているのにズボンを履いてくる人は初めてだ。その間、ほぼ無言の空気である。

 「歩いてきたんですか?」「19歳って若いですね」などと当たり障りのない質問をしているとおもむろにズボンとパンツを脱いで下半身をさらけ出した状態である。私は周りから見られていないか警戒する。その間、売り子のマ〇毛もちらちらと見る。パンツを渡してくる。去っていく売り子、足元を見ると靴も野暮ったい。学生なのか社会人なのかもわからないが、その容姿から生活の臭いが漂ってくる。コンビニには相変わらず様々なサラリーマンが入退出をしている。

 2人目。15時半過ぎ、隣県のT県に向けて車を飛ばす。待ち合わせは17時にT駅前のコンビニである。使用した洋服を売ってもらうのだ。

 高速を120キロくらいで80キロくらいの道のりをぶっ飛ばす。仕事の日ならばボロい社用車ではしょっちゅう高速を走るが、平日の休みに自家用車で高速をぶっ飛ばすと爽快だ。

 16時45分。駅前のコンビニに到着した旨をメールする。反応なし。下校途中の女子高生に一瞬だけ目が行く。待てど暮らせどメールはこない。コンビニで総菜パンを二つ購入。退店して車でたたずむ。17時15分までにこなければ帰る旨のメールをよこす。メールが来ないので帰る。

 しばらくしてメールがくる。「本当にすいません。忘れてました。1時間後に無理ですか?」云々とのメール。売り子というのはルーズだ。何をしに隣県まで高速移動したのだろうか?

 あまりにもばかばかしくてしかたがない。パンツの売り子に常識を求めることが間違っているのならばもうパンティージャーナリストから足を洗ってしまうのが妥当なのかもしれない。

 帰りは130キロで帰路に就く。