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アーカイブシリーズ4「小型移動式クレーン運転」

小型移動式クレーンとは、走行とクレーン操作(動力で荷を吊り上げ、吊り荷を水平方向に運搬すること)が可能な建設機械のうち、吊り上げ荷重5トン未満のものを示します。小型移動式クレーン運転技能講習を修了すると、吊り上げ荷重5トン未満の移動式クレーンを操作・運転することが初日、二日目は学科で、永延と教室に座っておりました。あらゆる会社から7人ほどが受講しておりましたが、休み時間になるとほとんど一斉に喫煙室に向かう雰囲気。昼休みはほとんど自分の車に閉じこもる雰囲気。

講義中。永延と寝る者。質問されると「オレ数字弱いんすよ~」とグダグダの回答をする者。だらけた調子で「調子が悪い調子が悪い~」を連呼する者。それらは『黒ひげ危機一髪』の黒ひげのような風貌の奴ばかりだ。

全体的な雰囲気が資格の講習でなく、「少年更生プログラム」なのではと疑いたくなるほどであった。

そんなこんなで二日目の夕方に学科試験が行われたわけであるが、まさかの全員合格。なかなかやるじゃないか。

最終日。操作・運転練習。なんと悲しいことに小型クレーンを操作をしたことがないビギナーは自分だけであった。いや、資格を取っていないのだから普通は操作はしていないものだが、やはり皆、無免許で会社で操作をしていたようだ。

猛暑の中の操作、正直言ってきつい。今年の猛暑はきつい。

ポールで作られた狭い道を通る操作をするのだが、ポールにぶつかれば即失格。練習中、誤操作連発で叱られる。ぐぇえぇ。失敗した失敗した。やはり学科とは別だ。技能では私が一番怒られている気がした。

私は考えた。操作ってのは早とちりをするとあっさり失敗する。操作中の10分少々、不安と葛藤が続くことに耐えられなくなれば負けだ。ひりひりとした状況に身を委ね、粘り続けるしか勝ちはないことを悟った。

本番では一層速度に注意した。クレーンがポールとポールの中心を通ることだけを考えてそれだけに集中して進む。気が付けばゴールさ。資格ってのは競争じゃないんだから敵はいない。時間もたっぷりある。自分のペースを守れば簡単だ。

そんなこんなで、なんとか地獄のような本番の10分少々の拷問をくぐり抜け、一回で合格し、二名の不合格者が居残ってる状況を尻目に晴れて開放されたわけである。暑さとトラックの排気で悶えそうだった。

 

-2010年8月25日の日記より-