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穢れまいと過ごしていたり

2ちゃんねるの孤独な男性板を見てたらとある植物状態になられた二十代女性の画像が貼られていた。
高校の部活動で熱中症で倒れて以来、24時間介護が必要で、目も見えず、急に叫び出したり情緒が不明瞭である。
そんな画像が貼られた上で、五体満足、障害がないことはありがたいことなんだよ、とレスは綴られていた。
その通りであるが、何か腑に落ちない気分である。

私は七年前、通り魔殺人の公判を傍聴した。加害者は加藤智大に影響を受けた知的障害者で、被害者は優秀で家族思いの大学生の女性であった。二人の面識はまるでなく、親を困らせるために人を誰でもいいから殺害しようとして書店でアルバイトをしていた大学生の女性を殺害したのである。
後日、犯行現場の書店のフローリングを眺めながらここで刺されて倒れたのかと思うと、刺された痛みを感じながらフローリングの冷たさを背中で感じながら亡くなっていったのかと思うと、哭けてきた。
不平等であると思った。真面目な人が死んで、あの知的障害者は有期刑に留まっているのだから数十年後には刑務所から出てくる。
世の中、とても不平等なのだ。善人が急に死んだり、植物状態になったり、罪人は下世話な話をしながら毎日を過ごしていたり。
生きるということは疲れる。人が幸せになるのは他人の幸せを奪うほどの労力がいる。