雑記

 火曜日。仕事がかったるい。このまま仕事を辞めなければこのド田舎の販売会社で生涯を終えることになる。それが何とも味気ない気がして苛々する。

 仕事がかったるいと映画「タクシードライバー」でベテラン運転手がトラヴィスを諭そうとする台詞を思い出す。

「こういう事を考えてみろ。男が仕事を選ぶ。彼は…、やがて…、仕事を身につけ、その仕事しか考えない。俺のタクシー家業は17年。10年間は夜。だが、未だに自分の車がない。いらないし、買う必要もない。夜勤では他人の車に乗る。分かるな?人間なんて、なるようにしかならんよ。貧乏人、金持ち、弁護士、医者も同じだ。死ぬ奴、病気が治る奴、生まれて来る奴もだ。お前は若い。女を抱け。好きな事をやるんだ。どうせ俺達は負け犬さ。どうにもならん」

このシーンを見ると、「長いものに巻かれろ」「なるようになる」「流されろ」 「そのうち楽になる」

などいろんな言葉が浮かぶ。トラヴィスはこの先輩の台詞を『バカげた話』ととらえてまるで理解せず、やがて彼は飛び出して頭をモヒカンにし、若い娼婦を囲う男どもを銃殺して、なぜか英雄となってしまった。

 例えば毎日の仕事とつまらぬプライベートに鬱屈した私が、仮に元少年AとかBとかCなどという犯罪者を殺害すれば英雄になれるかと言えば現代の日本で英雄になれるはずもない。せいぜい一部のネット住民に無為に英雄視される程度で、世間的にみれば犯罪者に仲間入りするだけで冷ややかな目で見られるだけだろう。

 

 嗚呼、考えてもしょうがねえやと野球賭博の中心人物・元巨人の笠原のツイッターを見る。

 知名度の高いというのは恐ろしいもので、笠原にもファンみたいなのがいて受験を受けるとか合格したとか報告する学生がいてそれに笠原も祝福してみたいな展開が起きている。有名な事件を起こした死刑囚に一定のファンがいるように、この世は知名度の高い者には寛容な部分がある。永山則夫にも宅間守にも獄中で恋愛感情を抱く者がいたし、何か馬鹿げているよな、と思う。恋愛感情というものは罪ではないが罪に最も近いものであろう。

 読書。愛甲猛の『球界の野良犬』を読む。タバコ、麻雀、女、バイク、シンナー。アマチュア時代からなんでもやってきたようだ。甲子園で優勝した後にやくざとスナックで乾杯するとかいろいろ壮絶なのだが、野球賭博だけはやっていないという愛甲氏。

あんたたちもうなんでもありね。いろいろ調べたがここまで球界の裏側を暴露されている本(といってもごくごく一部だと思うが)はほかに見当たらない。プロ野球は形を変えて任侠系の文化として栄えてほしいよと思う。

 

球界の野良犬 (宝島SUGOI文庫)

球界の野良犬 (宝島SUGOI文庫)