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女子マラソン

 8年前、4年前は名古屋での五輪代表選考レースを遠征して現地で観戦してきたが、今回は遠征をせずにリアルタイムでテレビ観戦。現地だと迫力はあるが、冷静にレース展開を把握できない点がある。手元にワンセグやラジオがあっても現地で中継に耳を傾けるのは困難なことだ。その点、テレビ視聴のみに集中すれば全容をリアルタイムにしっかりと理解し、感情を揺さぶることができる。

 で、素晴らしいレースだった。30キロ地点までベテラン、若手、初マラソンの選手などさまざまな選手が好調な走りで集団を形成。その中から徐々に絞られて1位のバーレーンの選手を差し置いてしまうと最終的に1秒差で勝負が(五輪出場が)決するという展開。37キロ付近からゴールまでの田中智美、小原怜、両選手の競り合いはこれまでにない痺れる展開であった。そして23位の野口選手の晴れ晴れとした表情に泣けてくる。役目を果たし終えたのだろう。実に恍惚と思えるフィニッシュであった。

 

 八年前は独りで遠征した。まだ名古屋国際女子マラソン時代である。瑞穂陸上競技場が三月の日差しで暑かった記憶がある。あの時はレース前はQちゃんが奇跡の優勝をするかどうかという焦点が当たりがちだったが、序盤にあっさりペースを落とし、最終的に27位。しかしQちゃんのフィニッシュ競技場の盛り上がりはすごかった記憶がある。

 四年前は独りで遠征した。震災翌年の開催。参加選手は五輪や世界陸上の経験者多数のそうそうたる顔ぶれ。しかし蓋を開けてみるとロシア人の1位選手に日本人選手が誰もついていかず、中盤から日本人1位争いに注目が留まる展開。尾崎選手と中里選手が懸命に争った。そして正直、その当時でももう現役はどうかという声もちらほらあった4年4か月ぶりのレースの野口選手が6位入賞を成し遂げるカムバックの走りがすごかった。沿道の空気というのは独特で、なんだろうな、マラソン観戦をすると、声援の力というものを肌で感じることができる。