十七才ナゾノ

夕暮れ、少人数の教室。赤点を取ったため、数Ⅲの再試験を受けている。完了次第、教卓にいる担任の数学教師が採点し、合格点に届けば解放される。不合格ならアドバイスを受けて問題を解き直し、再度採点される。

一人減り、二人減り、教室にはもたもたと私だけが取り残された。一度提出するも合格点に至らずまた解き直す。

頭が、悪かった。何をしに高校に行っていたのか、もはや見失っていた。

教室に他クラスのサッカー部員が入ってくる。担任の数学教師はサッカー部顧問でもある。

なぜかサッカー部員の悩み相談が始まる。まだ私は再試験の途中なのだが。

再再提出。悩み相談を中断させ、採点させる。

が、惜しくも不合格。

「これではこの先やっていけんぞ」

そんなことを教師に言われる。

サッカー部員がまた話だし、悩み相談を再開する。

……

その後、三度目の正直で合格。悩み相談室とかした教室から逃げるように去る夕暮れ。

卒業まで一年近くある高3の春。

もはや勉強する気もなく、自分の馬鹿さ加減を自虐ネタにしたくても友人がいないからネタにすらできない毎日。青春とはひたすらに縁遠かった。