謎野私小説「ハイ・ライト」その1

 グルメな店の一つも知らないままに三十路を過ぎてしまったなあ、とぼんやり思いつつ提供を待っていると、奥の厨房から明るい声が聞こえる。バイト仲間なのだろう、和気藹々といった私語が飛び交っている。
 
 閑散とした吉野家の固い丸椅子の上で、私はバイト仲間たちがうらやましいと思った。なんで私はあんな風に人と仲良くなれないのだろう。
 その答えは実は知っている。だけど悩んだフリをしなけりゃ、生きていけない。

 さっさと牛丼を胃の中に入れ込み、足早に吉野家を出ると、腹は満たしたものの、心が空しいままだと気づく。そうなるといつものようにポケットに手をやり、スマートフォンを取り出してさっき書いたYahooのニュース記事のコメントに「いいね」が付いているかを確かめる。3つ「いいね」が付いていた。微弱な愉悦。まるでおしゃぶりをしゃぶる赤子のように、微弱な愉悦に頼りきっている。
 どこの誰かも分からない「いいね」だけが自分の心の支えかと思うとまた空しいので、がむしゃらに歩を進める。すると向かい側から若いカップルが歩いてきたので方向転換して道を変える…。

 私にはもう6年も彼女がいない。性交のやり方は知らないままだし、未だに女の人と喋ることすら緊張して困難な状態だ。テキパキと仕事をこなす会社の事務員さんは何が楽しくて生きているのだろう。彼氏?スイーツ?友達との会話?
 お菓子を上げると喜ぶ、話をすると喜ぶ。でも本当に喜んでいるんだろうか?
 性交のやり方も知らない非モテオーラ全開の私は裏で蔑まれていてもおかしくないだろうな。

 どうでもいいか。歩を進める。
 

立春しかし勃たず

0201水
先週のブログ更新後の夜遅くに会社携帯にクレーム電話。糞みたいな爺が糞みたいなクレームを10分ほど。一気に目が覚める。

0202木
昼飯に吉野家のチーズ豚丼大盛りを食ったことくらいしか記憶がない。

0203金
なんと!隣の部署の塩顔美人事務員の山嵜さん(仮名)とは労組の執行部でこれから共に活動をしていけるのだ。これは先週の労組の総会で発覚したのであるが、しかしそれと共に泊まりの部屋での男衆との雑談で山嵜さんには既に彼氏がいるらしいことも発覚、それはあれだけ可愛いとなると当然いるのは予測しやすいことではあったが生々しいショックを受けてしまった。
だが、根が塩顔好きである私は、労組の活動によってこれまでより山嵜さんと接点を持てることは大きなボーナスステージであり、無味乾燥な日常茶飯事に潤いをもたらすに違いねえ!
この日は内心の上気を押し隠して当たり障りのない話しかけをし、極めて可愛らしい声で素直に返答してくれるのでときめきを胸に感じざるをえない。節分なので豆袋を渡した。喜んでくれた。

0204土
ランニングシューズを9000円で買った。
10キロ走る

0205日
陰々滅々と部屋に閉じ籠る

0206月
頭痛

0207火
精神的に何も自信が持てない。
私はダメ人間です。

三一才如月

1週間のご無沙汰。見てる人いるかな?

先週の水曜日
お休み。カラオケ練習(もちろん一人で)。マッサージチェーン店。

木曜日
仕事。隣県の果てへ。昼間に幸楽苑で味噌野菜ラーメン、炒飯、餃子とやけ食い。

金曜日。
仕事。豪雪地帯へ。

土曜日。
労組の総会で旅館へ。めでたく副執行委員長になりました…。
総会終了後、懇親会で盛り上げたり俺もなかなか道化してるわ。
5人部屋、イビキうるさく眠れず。

日曜日。
朝食もそこそこにさっさとチェックアウト。
河川敷を一人で二十キロほど走ったり歩いたり。

月曜日。
仕事。隣県の客が夜の時間を指定しやがって、退勤夜九時。

火曜日。
お休み。音楽堂で音楽鑑賞。年寄の客ばかりが満員。仕事を辞めて遊びに熱中する年寄が増え続けているので、日本の平日はなくなりそうだ。
GEOでCD5枚を当日レンタル。駐車場で一時間掛けてコピー、だれる。

水曜日。
仕事。今日から2月。イライラしている。
頑張って書いても友人は増えないから2月からフェイスブックは放棄しようかと思う。
ドン.キホーテうまい棒を腐るほど買う。
精神がやられ生活が自堕落になってきた。
女を抱きたい。。

雑記

 1週間のご無沙汰でいろいろ記事を上げてますけど、まあ無味乾燥な状況は変わらないね(*´・ω・`)b

 何でこんな糞つまんねーん31才なのだろうと思うよ。
 貴乃花は30才で引退してキングカズは31才で「カズ、三浦カズ」と言われてワールドカップを落選した。アスリートでいうと31才なんてのはベテラン以上のもんなのだが、俺には貫禄も糞もない。

 急に制御が難しい怒りがどっと脳内に押し寄せてくるのが怖い。8年前に裁判所で見た通り魔殺人犯の残像が頭を支配する。

 今年は意図的に趣味を増やす予定だが、やはり仲間が欲しい。一回くらいは出てみたい漫才の大会に出るのも一人では無理だからな。

体調面・精神面

 森田療法の「あるがまま」にという考え方は使える。例えば嫌な考え・イメージが頭を支配していたとしても、やるべきことをやるということ。これは非常に大切なことだ。私は学生時代、嫌な考えに支配されてしばしば何も動けない時期があったが、この森田療法を取り入れてからは脳がネガティブに浸されようと動くことを重きにおけるようになった。
 ブッダの「反応しない」生き方にも森田療法に通ずるものがあるので学習を深めたいと思っている。
 

 身体は乾燥して腹部や背中が痒くて荒れている。風邪はまだ今年引いていない。